13時20分。日向さんの車に乗せてもらって、家に帰っています。

補助席が凛音、後に私とぎゅっと目を閉じている圭太。

「圭太また熱上がってきたかな…柚月ちゃん、起きてるか確認して?」

私は圭太の肩を優しく叩く。

「圭太、起きてる?大丈夫?」

「ああ…」

弱々しい返事で心配になる。

「おっけ、凛音の実家で一度止めるからそこで診察するな。」

あ、そっか、凛音の荷物取りに行かなきゃだから…

凛音は一人っ子で、ちゃんと親に連絡はいっているらしい。

凛音の家で一度止め、私と凛音は荷物をとりに行く。

まあ圭太が診察されるのを見たくないからでもあるんだけど…

「ままぱぱただいま〜。」

「お邪魔します。」

私たちは家の中に入り、凛音ままがまとめてくれたであろう

段ボール箱が3つ。

「ん〜、私が二つ持つから、柚月一個持って?」

「わかった。」

二人で分担して段ボール箱を持ち、降りる。

凛音の両親は挨拶してくれて、私も返した。

外に出ると、席の位置が変わってる。

「ああ、それはトランクに入れて、凛音後ろでいいか?」

「わかった。」

私が圭太の後で、凛音が日向さんの後ろ。

シートベルトを締めて、車は発進した。