やばいな…寝不足でふわっと本当のこと言っちゃった。

今が朝9時50分。圭太の分の回診もやったらこうなった。

今日は外来はなし!医局でコーヒー片手に書類整理と論文を書く。

12時お昼配膳で…13時くらいに言って柚月ちゃんたちを迎えに行くか。

「日向先生、顔色が悪いですよ?少し休まれては?」

看護師に言われて、仮眠室で1時間寝ることにした。

12時30分に起きる計算。俺は寝た。

起きたら12時45分。やっべ。ちょっと身だしなみを整える。

13時になっていたので、二人の部屋に向かう。

「凛音、柚月ちゃん、お昼食べた?」

「うん!」

「はい。」

どちらのお皿も空っぽ。よし、これは明日ちゃんと退院できるな。

二人を連れて圭太の病室に行く。

圭太の熱は39.7。全然下がらない。うなされている。

「え、けい…た?」

柚月ちゃんは信じたくないと言っているようだ。

こんな熱でうなされてるからな…

凛音は柚月ちゃんを慰めるように肩をさすっている。

「私、ここに残って、圭太のそばにいてもいい…?」

ちょっと悩む相談。でも柚月ちゃんの気持ちもわかるしな…

「わかった。安藤をつけるから、安藤の指示に絶対従うこと。」

凛音を連れて病室に帰り、安藤に指示を出した。