「ね、ねえ、圭太大丈夫かな…?帰ったら看病できるのかな…?」

私は動揺して凛音に尋ねる。凛音はなにも言わず、ただ背中を撫でてくれた。

それでも、私はだいぶ落ち着いた。

「取り乱してごめん。ありがとう。」

「うん、大丈夫。ねぇ柚月、私、柚月と看護学校いくよ。」

驚いて凛音をみる。

「久しぶりに入院して思ったよ。やっぱ看護師さんってすごいな。」

「うん、一緒に頑張ろうね。」

二人で肩を寄せ合う。

「勉強しない?」

凛音が提案する。私は頷いて、参考書を取り出す。

凛音もノートや教科書を取り出した。

私たちは黙々と勉強をした。

「柚月ちゃん、凛音ちゃん、ご飯だよ〜。勉強おわり!」

「紗奈ちゃん。」

私たちはさっさと勉強道具を片付けて、ご飯を受けた。

「洋食だよ。食べれるだけ食べてね。」

紗奈ちゃんは他にも配りに行った。

そっと手をつける。味がうまく感じられない。

やっぱり圭太のことが心配…私はすぐにスプーンを置いた。

紗奈ちゃんにも心配されたけど、笑って誤魔化した。