「おい!お前今40度越した!意識持っててくれ!」

今何時だよ…ちらっと時計を見たら夜中1時。

確かに体が燃えるように熱い。意識を保つことに専念する。

「薬入れるからな!」

筋注で強い薬が入ってくる。かなり痛い。

「ふぅ…看護師が気づいてくれてよかった…」

「ゴホッ、何があったんだよ…」

かなり辛いが一応自分の状態は知っておきたい…

「いや、当直で仮眠室で寝ようと思ったらさ、看護師に急変ですって。」

で、見に行ったら俺だったわけか。なるほどな、じゃないだろ。

「トイレはバルーン入れたから。と、いうわけでお前の役目は寝ること。」

うっわ…まじか。何気(なにげ)に入院するの人生初めてかもしれないな…

日向が子供みたいに優しくお腹をぽんぽんしてくれた。

子供扱いされたのは腹が立つけど…俺は安心して眠りに落ちた。