オペは2時間ほどかかり、無事に終わった。

俺は更衣室で着替え、自分の診察室に戻って書類整理を始めた。

熱が上がってきた感じがして、椅子から立ち上がった瞬間、俺は意識を失った。

目を開くと、見慣れた?処置室の天井。

「あ〜、起きた。お前、何無理してんだよ。熱39.6あったぞ?」

聞き慣れた日向の声。体を起こすと目眩がして、すぐに再び倒れ込む。

「起き上がるな。貧血になってるぞ。」

「説明してくれ…」

まあ、まとめると、疲労プラス貧血なってたところに、

患者さんから強い菌もらってて、高熱出して倒れたらしい。

「入院するか、入院するか、入院するか。どれがいい?」

選択権ないじゃんか…

「入院しない選択肢は。」

「ねーよ。お前どうせすぐ無理するもん。俺もこれから3日くらい忙しいし。」

諦めるしかなさそうだな…

「わーった。あ、でも二人には入院してることは伏せてくれないか?」

「まあいいだろう。あ、でも高熱ってことは伝えるからな。」

病室に放り込まれて、解熱剤その他の点滴を入れられた。

俺は大人しく眠りにつくことにした。