次の日、朝ごはんを柚月と食べていた時だった。

と言っても柚月は吐き気が続いてるってお粥だった。

「凛音さ、中野先生好きでしょ。」

「ゴホッ、ゲホッ、不意打ちしないで!」

むせたじゃんか。水を飲んでなんとか落ち着く。

「ごめんて。え、でも、好きですって顔に書いてあるよ?」

私そんなわかりやすいかな?自覚はないんだけど…

「うん。」

「え?聞こえてた?」

「ばっちり。」

ばっちりひとりごととしてつぶやいていたようです。

「告白しないの?」

なぜ柚月はこんなにもストレートなのだろう…そして慣れているのだろう。

「私も主治医と付き合ってるし、告白は相手からだったけど…」

柚月が付き合ってることも初めて聞いたし、主治医って。

本田先生と付き合っているのか。

「だって、もし断られたら色々と気まずいじゃん。それにー。」

「断られるのが怖いんだよね。好きだから。」

台詞(セリフ)取らんでもらって?

「うん。怖い。先生は私の二倍年上だし…」

先生から見たら私は病院嫌いのお子様だろう。

「柚月、清水さん、入るよ?日向もいるよ。」

先生たちが回診に来て、この話は終わった。