私は‪✕‬‪✕‬を知らない I

「お休みの日でもましろちゃんに会えるなんて思わなかったよ!」


「コンビニ寄って良かったな!」


瑠璃川も便乗しやがって・・・。


「あの、暑いです・・・」


早々に半袖を着ているあんたらと違って長袖なもんでね。子供体温のあんた達に引っ付かれると店内でも暑いわけですよ。


「ましろん私服でもずっと長袖なの?今日とか特に暑いし倒れちゃわない?」


「長時間は外出しないから・・・」


保護者気質な奴が増えたのは気のせいか?


「朔夜、どうでしょうか」


「ああ」


「ましろちゃんもいいの!?」


「本人が良ければな?」


そんでもってなんの話だろうか・・・。


「俺たち、近くのファミレスにご飯食べに行く予定だったんだ。良ければましろもどうだ?」


「参考までにましろさんの意見も聞きたい話もあるので」


「・・・まぁ、いいけど」


そういうことならばと買い物カゴに入れていた品物を元の場所へ戻す。


ならなんでこいつらコンビニに寄ったんだという疑問が浮かんだが、アイスは帰りにというやり取りを耳にして納得した。


大方優里、瑠璃川、水嶋の三人が食べたいと言い始めたのだろう。容易に想像ができるくらいにはこいつらのことを分かってきた気がする。