私は‪✕‬‪✕‬を知らない I

なんやかんやあって出る種目は終わり、ヒメは篠宮さんに引きずられながら理事長室に戻って行った。


ましろ助けてと叫びながら引きずられて行くのだけは勘弁だがな。


恥ずかしいったらない。


とっととその場を離れてお昼も無事に済ませたあとは午後の部であるサッカーとバスケが終われば帰宅。


現在はサッカーが終わった後のため体育館の2階からバスケの試合を見守るだけでおしまいだ。




だがまぁ、そうなると身体も動かしご飯も食べた後でただの観戦となりゃ眠気が限界なわけで。


「わ!文くん惜しかったね」


「やっぱり最後は昴との勝負になったな」


「昴の作戦勝ちってとこかなー。最初の方で文に走り回らせてたかんね」


「最初からああするつもりだったな」


こうして横ではしゃいでくれてるからなんとか保ててるんだけど・・・。


「あー!皆さん!」


こいつらを呼ぶ声に優里の体が震える。


・・・?


「あ、律くんに流星くん」


・・・。


まぁ、指摘するのもな。


赤色と水色の髪の2人組は元気よくこいつらに挨拶する。雰囲気的に東のメンバーかな。


というかこの水色の子見覚えあるんだけど。


じっと見つめていれば目が合う。


「あ、綾波さん!挨拶が遅れたッス!俺角谷 流星(かどや りゅうせい)って言います!こいつは白沢 律(しろさわ りつ)ッス!」