私は‪✕‬‪✕‬を知らない I

side,文






「はぁっ、」


息が、しづらい。


体も震えて寒いのか熱いのか分かんねぇ・・・。


気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。


頭の中でこの言葉ばかりが広がっていく。


俺は優里のっ、皆のっ、力になりたくてっ。


震える膝を止めるように拳を打ちつける。


だから収まってきたと思った優里のいじめを綺麗に取り除けるチャンスだって、そう思ったのに・・・。


・・・違う。俺はずっと優里に引け目を感じてた。


その気持ちを少しでも薄めたくて勝手に動いてこうして悪い方向へ進んだ。


俺は賢くないからいつも空回りするんだ。


今回だってしっかり昴や皆に相談してればこんな事にならなかったのかな・・・。


できたのかな・・・、相談なんて。


ただでさえこの女嫌いで皆に迷惑を掛けてんのに。


今回はあの女にだって・・・。


「・・・?」


そういえばどこに行った?


さっきから下を向いていた顔を上げて辺りを見渡すけど、中庭には誰一人居ない。