私は‪✕‬‪✕‬を知らない I

一々気にしている暇も無いため水嶋に手を差し出す。


皇も藤城も上着を羽織ってはいるがタダで貸してくれるとは思えないからな。


「えぇ!?ちょっとちょっと、何する気!?」


「ま、ましろ・・・?」


「何赤くなってんのよ。いいからっ、早くっ、脱ぎなさいよッ!!」


「ちょっ、まっ待って!あ、ああ、あんッ!!」










水嶋から借りた上着を驚いて固まったままの優里に被せる。


「よし!」


「よし!じゃないが!?」


「う、うぐっ・・・。ましろんにひん剥かれた・・・。もうお婿さんに行けないや・・・」


「あれは怖いよな奏。可哀想に・・・」


「ご、ごめんね奏くん?」


水嶋は男共に任せて既に場所取りを済ませたという場所まで向かう。


そこにはカラフル頭の奴らが沢山居て、学校とさほど変わらない景色だと感じてしまったのは私だけだろうか。


テントが並んでいる所まで行けば中に居た人間から声を掛けられる。


「お疲れ様です!貴重品はこのテントに預けてもらって、隣のテントにはアイスや冷えた飲み物を常備しているので良かったら!」


「姫!浮き輪に空気入れておきました!」


「わー!ありがとう!」


何ともまぁ、至れり尽くせりな環境で。


近くにはビーチバレーのネットまで用意して・・・楽しむ気満々だな。