「2人とも大丈夫か?」


「あ!みなさん!」


「この通りッス!」


全身に包帯が巻かれているものの、はしゃいでいる2人の姿を見て一安心する。


「この部屋には貴方達しか居ませんが、静かにお願いいしますね?」


きらりと眼鏡を光らせる昴。他の人に迷惑は掛けちゃいけないからな!


この病院にはお世話になってるんだしそこだけは気を付けないと。





「2人ともありがとうね。怪我の具合はどう?」


「優里さんは気にしないでくださいよ」


「そうですよ!1週間以内には退院出来るみたいなんでご安心を!」


「訳あって今は席を外しているがましろもお前達を心配していたぞ」


「本当ですか!?」


目を輝かせる2人に頷く朔夜。


綾波は知らないだろうけど、東で結構人気あるんだよな。見た目とかもあるんだろうけど、全員に自然体で接するところとかが理由だと思う。


初めは警戒していたけど今は会話したくて仕方ない奴らは沢山居ると思う。


ただ綾波は受け入れられない奴らだっているだろうし関わりは最低限のほうがいいだろうって思ってそうでなかなか近づけずにいるみたいなんだよな。


俺達がこんな風に接する事ができるのだって結構時間掛かったわけだし。


なにかいいきっかけって無いかなー。