届いた料理を口にしながら南の処遇に対する話を聞いていた。


西の人間が関与していたこともあり全責任を南に求めるのは難しいらしく、内部の関係に亀裂が入っていることもあり上層部を変え再構築を優先するよう話がまとまったそう。


とはいえ東に借りができたのだ。中立の立場に戻り次第東に何かあれば1度だけ味方をする、という決まりもできたそう。


料理を食べ終わる頃には共有すべき話は全て出ていたと思う。





「問題は解決したし、夏休みは皆で楽しめるよな!」


「予定していたものはできそうですね。この後は解散して、明日・・・日付も変わったので今日にはなりますがましろさんを迎えに来て病院ですかね」


皇に確認を取りながら明日の流れを説明する藤城。


「水嶋は家にあるもので持って来れるものあれば持ってきて頂戴。部屋は用意しとくわ。・・・引越し業者って必要?」


「あー、いいよ。荷物自体少ないし大きいものも車で運べるぐらいのものしかないし。ありがとね」


ならこの後軽くその部屋を掃除してから寝るかな。





家の鍵だけはまだ用意出来ないため門の開け方を説明し、明日はチャイムを鳴らすよう説明する。