私は‪✕‬‪✕‬を知らない I

side,優里


徐々に開いていく門の扉を見つめる。


こんな外国の豪邸みたいな門初めて見た・・・。


ううん、お家だって豪邸そのものだ。


ここに来るまでに何件も大きな家見たけど、こんなに大きいお家はこの通りだけみたい。


「ましろん大きい家だって言ってたけど、ここまでとは予想外なんですけど・・・」


「広い分掃除とか大変なのよ。普段使わない部屋も多いし」


お庭もこんなに大きいからお掃除大変だよね・・・。


私挙動不審になってないかな!?こんなとこ普段来ないのもあるしましろちゃんのお家ということもあって緊張が止まらない。


「ましろってお嬢様なのか?」


「否定はしないわ。父は何個か会社を経営してるし」


生活には困ってないわねと車を降りる。





「あの、お家の方は・・・」


昴くんが聞いたのは多分、23時を過ぎたのに家に明かりがついていないからだと思う。


聞いちゃいけないお話かな・・・。


「全国を飛び回ってるいるから忙しい人でね。年に何回かしか帰って来れないから実際一人暮らしみたいなものよ」


「・・・」


「勘違いしないでよ関係は良好だし連絡はよく取ってるんだから、過保護すぎるぐらいにね」


そんな事を言いながらましろちゃんはどことなく嬉しそうだから大切にされているんだなって思った。


鍵を開けながらそれにとましろちゃんは続ける。


がちゃ、扉を開けるのと同時に何かお大きい影がましろちゃんに飛びかかる。