「ずっと、お慕いしておりま、し、た・・・」


瀬戸沢はそう言い残しそっと目を閉じた。





「ましろ!」


振り返れば優里達が居た。どうやらタイミングよく下の階も片がついたようだ。


こいつらがここに居る。それだけで結果はお察しの通りだ。


「し、死んでるのか・・・?」


「失礼ね。気絶してるだけよ」


私をなんだと思ってるんだ?


殺したいぐらいに憎いのは事実だが。


「なんでここに居る」


皇に肩を掴まれ尋問される。こ、怖いんだが・・・。


こいつらに助けを求めるが優里以外が首を横に振る。使えないなお前ら!!


「奏、お前もだ。恐らく一緒に居たんだろ?なんで連れて来た」


「なっ、俺も怒られる感じ!?色々あって俺ましろんの言う事断れないんだよー!」


こいつ!?私を売る気か!?


舌を出すな!てへぺろすな!!!!!


こいつ雇うの考え直すか・・・?








「と、とにかくこの女に私だって用があったし、この女も名指ししてたでしょ!?居ちゃいけない理由がないわ!」


「ましろは女の子で、ここは危ない場所なんだ」


谷垣の言葉に目が細まるのが分かる。


女だから、男だから、


「私そういう話好きじゃないの」


私を思っての事だとは思う。だがその話は好まないんだ。