それに春野 優里とかいうあの女そっくりな奴も居る。


トップ達と接点があって1番ちょろそうなのがこの女だから嫌々関わりを持ってるけど、綾波 ましろの影がチラついてしょうがない。


この赤いネイル。私が七つの大罪の1人だと証明するもの。そして、貴方様との縁を確認できるもの。


これだけが生き甲斐だった。


これを頼りに東に居続け、久しぶりに西に戻った冬休み。


目に入ったのはあの方の隣は当然私のと言わんばかりに居座る憎い女。


それがきっかけだったと思う。


八つ当たりとばかりに春野 優里を捕まえてトラウマを植え付けた。未遂だったらしいけど。





アンタの通う学校にも潜入した。身体を使えば他校に入るぐらいどうってことない。名門だなんて言って大したことないんだなと感じたのはいい思い出。


虐められてる姿は本当に滑稽だったなー。


そんな姿見られたくなくて、あの方のお迎え断ってたよね?拉致るの楽勝だったなァー。


泣きながら男達に遊ばれてさァ。


あの方から嫌われちゃえばいいのにって思ってた。





これだけが上手くいかなかったけど。














そうしたらあの事件が起きた。


私から貴方様を奪ったあの事件が。