私は‪✕‬‪✕‬を知らない I

連絡って・・・そんな事されてたのかよ。


「HR終わって確認しに行っても居なくなってたろ?なんでここ(・・)で会うんだよ。君さ、ここで何してたわけ?」


「・・・屋上に居たのよさっきまで」


「HR終わってから今までー?」


「おい、その言い方は良くないだろ。ごめんな綾波さん、こんな大人数で詰め寄ってしまって怖かったろ」


私がここに居ることに対して含みのある話し方をする銀髪を宥めるように制するガタイのいい茶髪の短髪。これまたイケメンだ。


「それについては気にしてない。・・・私がここに居ることって良くないわけ?」


「良くないというか、そこの第2音楽室に俺らは集まることが多いから他の生徒は用がない限り来ないのが暗黙の了解みたいなものでね」


「そう、なら私が悪いわね」


「知らなかったんだろ?仕方ないさ。もしかして俺らについても知らない感じかな?」


おお、話の通じる人が来た。


「そこの子が姫なのが分かって、流れ的に貴方達がトップって言われてる奴らなのかって検討がついてるぐらい」


「なら自己紹介しようか。俺らが一方的に綾波さんの事を知ってるのも気分悪いだろ、俺は2年A組の谷垣 龍二(たにがき りゅうじ)」


ほらお前らもと続ける谷垣。どうやらこいつらの保護者的な立場らしい。


「そーゆことなら、同じくA組の水嶋 奏(みずしま そう)だよ。よろしくね」