私は‪✕‬‪✕‬を知らない I

ひとまず簡単な問題を解いてもらった訳だが。


「間違ってるわね」


「「・・・」」


しょぼくれ方がそっくりなのはなんなんだもう。犬の耳が見えた気がしたが気の所為だ。そういう事にしておこう。


悶えそうになるのを抑えてペンを動かす。





「いい?この問題はまずここを求めないとまったく違う答えになるの。先にこの式を当てはめて────」


「ふむふむ」


「おー、なるほどな!」


素直だからか理解ができれば早いんだよな。


問題は、


「頭パンクしそ〜」


「疲れたー」


この集中力の無さか。まだ始めて20分しか経ってないんだがな。


この状態で無理矢理詰め込むのも非効率的だし、


「一旦休憩ね」


待ってたと言わんばかりに机に突っ伏す2人。どうしたもんかなー。


中間よりも教科は多いんだし、早い内から集中力を続けさせないと。


「ねー、ましろんここが分からないんだけど」


何故か水嶋も参加してるし・・・。


「・・・どこよ」


「ここー」


「ああ、あんた読める単語をくっ付けて答えてるでしょ。ここの接続詞を見落としてるわ。これがあるだけで否定する意味になるの」


「うわ、そういうこと?」


「単語だけじゃなく、そういうところも覚えた方がいいわね」


「そうする」