私は‪✕‬‪✕‬を知らない I

「まぁまぁ、落ち着きなよ」


「もうそろそろ教室に行かなきゃだし移動しような」


ナイスだ水嶋!谷垣!


助け舟とはまさにこの事。まだ何か言いたそうな二人を連れてそれぞれの教室へと向かう。


これでこの話はおしまい。







・・・だと思ったんだがなぁ。


「お願いましろちゃん!お勉強教えてください!」


「頼む!!」


学校が終わり皇の家に着くや否や小動物二人組に泣き付かれる始末である。





話に聞くと旭ヶ丘は期末のテストで一教科でも赤点があれば長期休みに補習があり、補習で休みが殆ど潰れてしまうとのこと。


こいつらめちゃくちゃ楽しみにしてたもんな。そりゃこうも必死になる訳だ。


「俺からもお願いしたいな。教えるのはどうも苦手で」


谷垣からアイスティーを受け取りながらどうしたものかと考える。


「私だって得意な訳ではないんだけど・・・。まぁ、やるだけやってみましょうか」


ここに来てただボーッとするよりかは時間を有効活用しないとな。


「本当!?やったー!」


「ありがとうな綾波!」


「何喜んでるのよ。いい点が取れるかはあんた達の頑張りに掛かってるんだからね?」


「ましろんお母さん感が板に付いてきたねー」


「奏?貴方他人事のように言ってますが、今回英語の点数が酷かったのでは?」


「げ、思い出させないでよー」





こうして勉強会が行われる事が確定したのである。