私は‪✕‬‪✕‬を知らない I

因みに補足すると2学年の生徒数は197人である。


こうも2人の点数が低いとは思っていなかった・・・。


今回科目が五教科あったが合計点数が2桁なのは、指摘したら負けなんだろうか。


戸惑いを隠しつつ、そのまま自分の順位を確認していく。


水嶋、谷垣と来たが・・・。


「綾波いなくねーか?」


「もう5位以上だね」


「えっと3位朔夜くん、2位昴くんっ、1位、・・・ましろちゃん!?」





掲示板に指を差しながら物凄い速さで顔をこちらに向ける優里。ホラー映画に出てきそうな動きやめてくれ。


「ま、ままままましろちゃん!?」


「綾波お前!頭良かったのか!?」


ガクガクと優里と瑠璃川に左右に揺さぶられる。


「ちょ、ストップ、」


「それにそれに!・・・500点満点!?」


信じられないという顔をしてるが、こちらからしたらこの怪力の方が信じられないぞ。


「別に勉強出来ないだなんて一言も言ってないわよ。勝手にそっちが決めつけてきただけであって」


流石にこれ以上は身が持たないため、何とか二人を引き剥がす。


「確かにましろちゃんが赤点取るの想像できないけどさぁ!」


「授業中寝てばっかじゃねえか!俺達、信じてたのに!」


涙目でこっちを見ないでくれ。罪悪感が凄い。


これ私が悪いのか!?悪くないよなぁ!?