(─────探しておきます、と)


「ましろちゃーん!」


メールを送信すると校門の方から優里の呼ぶ声が聞こえる。


同時に周りからジロジロ見られて居心地が悪いったらない。


・・・相変わらずアイツらは目立つな。


スマホを鞄に仕舞い駆け足で校門前へと移動する。


「「おはよう!」」
「おはよー」
「おはよう、ましろ」
「おはようございます」
「おはよう」


「・・・はよ」


未だに慣れないなこれ・・・。


そんな私の考えなんてお構い無しにこいつらは今日も今日とて元気そうだ。





先日の件があり、私は朝からこいつらと過ごす事が圧倒的に増えた。


それだけじゃない、休日も予定がなきゃ例の皇家に私もお邪魔する事になってる。安全面を考慮してのことだそうだ。


私には必要無いと断ろうとしたものの、優里ともっと傍に居れる時間が増えるぞと言われてしまい苦渋の決断の上頷いた。


あの眼鏡、私の扱いを分かってきてやがる。


ついこの間なんて東の奴らに正式に紹介されてしまった。





永遠にさよなら、私の平凡な学校生活よ・・・。


ただ、先日言った通り朝から見回りをしてくれる子が居るお陰で睡眠時間がもっと取れてる訳だし感謝してるところはあるんだ。