私は‪✕‬‪✕‬を知らない I

理由は違うけど、既にグループができていて悩んでいた愛ちゃんとはこれを機に移動教室だったり、なにかペアを組む時は一緒に居る時が多くなった。


「最近一緒に居るお下げの子居るよね?」


皆とお昼休みを過ごしていた時の事だった。


奏くんが屋上に寝転がりながら聞いてきたのは。


「愛ちゃんのこと?」


「確か文と同じ図書委員もしてますね」


確か人手が足りなくて先生に声を掛けられてたのは知ってる。文くんはじゃんけんで負けたとかで渋々やってるんだっけ・・・。


確か2人とも今は委員会の仕事してるはずだ。


だから愛ちゃんの話題が出たのかな。


「その子今まで学校に来てなかったんでしょー?登校するようになってからいきなり俺達と関わりある人間なんだーって思ってさぁ」


「文がその子と一緒に委員会がある時、最近楽しそうなんだ。ちょっと気になってな」


文くんにそんな女の子が居るなら気になるのは分かる気がする。


「・・・優里から見てどういう奴なんだ?」


どういう子・・・。


「いい子だと思うよ」


あたしと違って他の子とも仲良く出来る子だし、悪い評判なんて聞かないし。