私は‪✕‬‪✕‬を知らない I

説明したくてもいい言葉が浮かばないなぁ。


「・・・なにかあったのかい?」


「んーと、今日先生にね朔夜くん達と距離取った方がいいんじゃないって、女の子だからって言われちゃった」


話すつもりなんてなかったけど輝久さんにはスラスラと話せちゃう。なんでも解決してくれるんじゃないかってそんな気分にさせられるんだ。


「優里はどう思ったの?」


「・・・嫌だなぁって思った。あたしが男の子だったらそんな事言われないでずっと一緒に居られるのかなって思ってる」


「難しい話だなぁ。女の子の友達を作るのはどう?無理に作る必要は無いけどね」


女の子の友達?


「きっと朔夜達とは話せない話題とか共有できて楽しいと思うよ」


なるほど・・・。


皆と一緒に居るのは楽しいけどお洋服とか可愛いもののお話ってあんまりできないもんね。そういう話ができるのがママ以外にできるのは嬉しいかも。


「ありがとう!参考にするっ」


「どういたしまして。優里が笑顔だと皆嬉しいからね」


「へへ」


なんだか恥ずかしいな。


赤くなった顔を隠すようにまたクッキーに手を伸ばし、この日も旭ヶ丘高校で過ごした。