ほんのり薄暗い照明の店内は落ち着いた雰囲気でどの年代も気負わないで来れそう。


「うわ〜、どこから見よう」


どれもお洒落で悩んじゃうな。


「何か欲しいものはあるの?」


「えーっと、スマホケースは新しくしたいなって思ってたからいいのがあれば買いたいかも!」


「あー、私も買いたいかも。なら向こうにあるみたいよ」


そうしてましろちゃんと移動した先は数種類のスマホケースが飾られているコーナー。手帳型だったり種類は多かったけど、一際目に付くのはうさ耳がついてるスマホケース。


「可愛い〜!」


無地だけどそのさり気なさもいいし、黒とピンクの種類があってどっちも可愛い。


「どれにしよ」


ましろちゃんが見ているのはあたしと同じ機種の所。それなら・・・。


「ましろちゃんが良ければこのケースお揃いにしない?」


「え・・・?」


嫌だったらどうしよう。あんまりお揃いの物とか付けたくなかったりするかな?


数秒何かを考えてましろちゃんは顔を上げる。


「いいわよ。私には可愛すぎる気がするけど」


「そんな事ないよ!?嬉しいっ」


ましろちゃんとお揃いだっ!お友達とお揃いの物持つの憧れてたんだよね。


単純にましろちゃんと同じ物持ってるっていうのがお友達の証みたいで嬉しい。


こうしてあたしはピンク、ましろちゃんは黒のケースに決めた。