「こ、今度ね?お休みの日とか学校終わりにお、お出かけ、しない?」


おや。なんとも素敵なお誘いで。


「いいわよ」


「え!?本当に!?」


「私嘘つかないわよ。それに優里と2人で出掛けたこと無かったしね。なんならこの後行く?」


今日はテストの採点があるかとかで帰りが早かったはずだ。


「いいの!?け、けど・・・」


「ああ、これのこと?もうなんともないわよ」


先程手当して貰った手を閉じたり開いたりしてみせる。


「こいつらがいいって言うならだけど」


流石にそれは難しいか?


「いいですよ」


「・・・いいの?」


「以前から相談されてましたからね」


「ふーん」


何かありそ。


「やったぁ!やったよ文くん!」


けどまぁ、優里がこんなに喜んでるならいいか。










こうして、急ではあるものの優里と出掛ける事が決まったのである。