「今から皆来るって」


「げっ、」


スマホ片手に戻ってきたなとは思ったがあいつらに連絡してたのか!?うわ、谷垣あたりが面倒くさそうだな。


「そんな大事にしなくていいのに」


ありがとうと零し包帯を巻かれた手をブラブラと揺らす。


「駄目だよっ!私達ましろちゃんがこんな事されてるなんてこれっぽっちも気付かなかった・・・」


「気付かないもなにも私自身伝えようともしてなかった訳だし・・・」


これは何を言っても納得しなそうだな・・・。


そうこうしてれば皇達がぞろぞろとやって来た。


「ましろ!大丈夫か!?結構血が出てたって聞いたぞ!?」


「傷残ったりしないといいけどさー」


「先程一さんに話を聞いてきました。私達と関わるようになってすぐにこういった事が起きていたそうですね?」


「なぜ言わなかった?」


「分かっててあんた達と一緒にいるわけだしね」


正直今日のことがなきゃボロを出さずにいけると思ってたし。


「・・・今後はこんな事がないように校内の見回りをさせる」


「そんな事させなくても」


そんな面倒ごと嫌がるだろ。


「いや、南のこともあるからな。いざとなった時連携が取れなきゃ困る。今のうちから複数で動けるようになって貰わなきゃ困るしいい機会だ」