『明日から夏休みじゃない?どこに行く?』


『行かねーよ。なんでそんなはしゃげるんだ』


『えー!?夏よ!?色んなイベントあって楽しいじゃないのよ』


『暑さでそれどころじゃねーよ』


そんなやり取りを思い出す。


暑さと鬱陶しいほどに照らす太陽が嫌いで特に夏は嫌いだった。


それでも君は太陽よりも眩しく笑うから。


夏もそんなに悪くないかな、なんて思えた。


ただやっぱりそれは勘違いでしかなくて、





君を奪った夏がただただ憎らしくて仕方がない。