0時の鐘はあなたへ――推しと先輩が重なる夜

恋愛(ピュア)

0時の鐘はあなたへ――推しと先輩が重なる夜
作品番号
1762192
最終更新
2025/10/01
総文字数
27,217
ページ数
6ページ
ステータス
完結
PV数
463
いいね数
29
 新卒二年目の一花(いちか)が日中で向き合うのは、無口で的確、妥協を知らない先輩・雨宮。赤入れは容赦ないのに、体調の変化だけは一瞬で見抜き、黙って蜂蜜スティックを置いていく――その距離感に救われる自分が、悔しい。
 そして夜。匿名配信「深夜0時の子守歌」。低音ボイスの配信者“L”は、一花のIDだけがわかる合図でそっと励ます。「0:00の鐘、君だけに」。その声は、仕事で削れた心を撫でるうたた寝の手。
 ある日、社外プレゼンでトラブル発生。パニック寸前の一花に、“L”は生配信で正確な手順を囁き、同時刻、会場の右隣では雨宮が無言で同じ指示を示す。――二つの声が重なった。
 確信と葛藤の末に一花が踏み出したのは、収録ブースの扉。合言葉を告げた瞬間、彼はヘッドホンの片耳を一花に当て、音を立てないキスで答える。「君を救うために、声を続けた」。
 ただし社内では評価を守るために関係は非公開。けれど彼の執着は、隠すためではなく“守る”ためのもの。特別回「0時、君と」で匿名の世界に婚約を宣言し、現実でも堂々と手を取る。
 日中は厳格な上司と成長ヒロイン、夜は“推しと両想い”。二つの声は、やがてひとつの家へ――右隣は、いつでもあなたの安全地帯。溺愛確約、ハッピーエンド。
あらすじ
 無口で厳しい先輩に鍛えられる私を、深夜0時の匿名ラジオが救ってくれる。配信者“L”の低音は、胸の奥に触れる薬指みたい。ある夜、“L”だけが知るはずの私の癖を、先輩が当然のように言い当てた――まさか、推し=先輩? 合言葉「0:00の鐘、君だけに」が重なった瞬間、秘密は溶けて、執着は甘さに変わる。

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