アクアショップを出ると水族館の入り口が見える。晴れた日差しの下で先程買ったキーホルダーを彼に渡すと、同じものを手渡された。
「よく考えたら、これ交換する意味ある?」
「あるよ。僕が自分に買ったものじゃなくて祐希が僕に買ってくれたものになるんだから。プレゼントって特別でしょ?」
それは確かにそうだが、同じ物だとイマイチ特別感に欠ける気がする。
「それにお揃いになったことだしね」
片目をつむって微笑む彼はやはり可愛いと言うより格好良い。お揃いを喜ぶなんて、まるでデートみたいだ。数日前に出会った相手とは思えない。
――まさか……
今更だと思いながら、祐希の頭を一つの考えが過ぎる。
「智史、あのさ」
「うん?」
「俺、ちっちゃいけど男だからな?」
コンプレックスを抱えているわけではないが、同世代の男にしては祐希は小さい方だ。だからなのかたまに女と間違われることがある。もしかして傘を貸してくれたのも、誘われたのも女と思っていたのではと考えた。だがそんな祐希の念押しに智史は一瞬きょとんとして、次の瞬間お腹を抱えて笑い出す。
「あはははっ!!」
「そんなに笑わなくても……!」
「だって僕と会った時、制服着てたじゃない」
「あ……」
確かに男物の学生服だった。すっかり失念していた。出会ってから何度目かの穴があったら入りたい心境に肩を落とす。
「ちゃんと男だって分かってるよ」
「……それなら、いい」
本当は聞きたいことが山ほどある。男だと分かっているのに、どうしてお揃いにしたのか。何故、ほとんど面識がないのに水族館に誘ったのか。ショーで何て言ったのか。でも話をするより先に、祐希のお腹がぐうっと鳴って空腹を訴えた。智史はクスクス笑って歩き出す。
「ご飯食べに行こうか。祐希は何が好き?」
「……ステーキ」
「オッケー。行こう。ショッピングモールに入れば、きっとお店がたくさんあるよ」
肝心なことが聞けないまま、彼との楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
「よく考えたら、これ交換する意味ある?」
「あるよ。僕が自分に買ったものじゃなくて祐希が僕に買ってくれたものになるんだから。プレゼントって特別でしょ?」
それは確かにそうだが、同じ物だとイマイチ特別感に欠ける気がする。
「それにお揃いになったことだしね」
片目をつむって微笑む彼はやはり可愛いと言うより格好良い。お揃いを喜ぶなんて、まるでデートみたいだ。数日前に出会った相手とは思えない。
――まさか……
今更だと思いながら、祐希の頭を一つの考えが過ぎる。
「智史、あのさ」
「うん?」
「俺、ちっちゃいけど男だからな?」
コンプレックスを抱えているわけではないが、同世代の男にしては祐希は小さい方だ。だからなのかたまに女と間違われることがある。もしかして傘を貸してくれたのも、誘われたのも女と思っていたのではと考えた。だがそんな祐希の念押しに智史は一瞬きょとんとして、次の瞬間お腹を抱えて笑い出す。
「あはははっ!!」
「そんなに笑わなくても……!」
「だって僕と会った時、制服着てたじゃない」
「あ……」
確かに男物の学生服だった。すっかり失念していた。出会ってから何度目かの穴があったら入りたい心境に肩を落とす。
「ちゃんと男だって分かってるよ」
「……それなら、いい」
本当は聞きたいことが山ほどある。男だと分かっているのに、どうしてお揃いにしたのか。何故、ほとんど面識がないのに水族館に誘ったのか。ショーで何て言ったのか。でも話をするより先に、祐希のお腹がぐうっと鳴って空腹を訴えた。智史はクスクス笑って歩き出す。
「ご飯食べに行こうか。祐希は何が好き?」
「……ステーキ」
「オッケー。行こう。ショッピングモールに入れば、きっとお店がたくさんあるよ」
肝心なことが聞けないまま、彼との楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
