でも、卒業式のあとの麗香の言葉で、
私はずいぶん救われた。
「卒業か…」
私は盛り上がる生徒たちの先の
校舎を見ながらつぶやいた。
「なに感傷的になってんのよ。
来月からまた同じ学校じゃない。」
「そだね。」
麗香は頭がいいから、一緒の高校に行くことは諦めていたけれど、あの一件があってから、時間をもて余して、私の偏差値はかなり上がった。
麗香と同じ高校に合格できたのは、
最悪だった半年間、唯一嬉しかったことだ。
「あんな最低野郎の言葉、早く乗り越えることね。」
「うん…。」
「……。」
麗香は寂しそうな顔で笑った。
「都。あんたが今日告白できなかった分、
私がするわ。」
「え?」
麗香は大きく息を吸い込むと、
珍しく大きな声で言った。
「都に会えたから、私この中学来てよかったよ!」
「ええ!!?」
「私、友達なんていらないと思ってたけど、
都とはずっと友達でいたい。
私は都との距離感が好き。
誰も踏み込んでこなかった私に、一歩踏み込んできてくれた都が大好き!」
「れ、麗香!?///」
「都と話してると楽しいの。
私だけじゃない。女子はみんなそう言ってる。
また同窓会しようって、伝言預かってるから。」
「っ……」
「これからもよろしくね。都。」
「うんっ、うん…!!」
私は麗香に抱きついた。
「私も…っ、麗香が大好き。」
「知ってるわよ。バカね。」
「うんっ…」
麗香がいなかったら、きっと今でもどうやって人と付き合っていけばいいのかわからないままだった。
私は間違ってないって、
信じてくれてありがとう。
麗香



