私は兄弟の4番目として
とても荒れた家庭の中で育った。
父は無職、昼夜逆転生活
私たち子供は皆、泣くことも許されない。
泣くと直ぐに
(寝れ!)と怒鳴られる。
物心ついた頃から、ずっとそんな生活だった。
癇癪を起こしては母を殴る。
怒鳴り声で起きて、恐る恐るリビングへ行くと
一面割れた食器だらけ
父は母の上に馬乗りになり、母はズタボロ。
ある日の朝、小学校へ行く準備をしている私の近くで
父は母に冷たく
(お前ら全員殺してやる)
そう呟いた。
幼いながらに、その言葉が決して
笑えない冗談では無いことを察していた。
