学校で、奇妙な事件が発生した。




美術室の備品が、何者かによって荒らされていたのだ。





絵の具が床にぶちまけられ、キャンバスは傷つけられている。






生徒会には、この一件の調査依頼が舞い込んできた。







 
 「まったく、何のために美術室があると思ってるんだ。俺の絵を描くための聖域だというのに。」
 






 直人は、美術室の惨状を見て、思わず顔をしかめた。





その横で、明里は床に散らばった絵の具の鮮やかさに目を奪われている。
 





 「わぁ、この青色、すごく綺麗!まるで、海みたい...。」
 





 「明里、今は感傷に浸ってる場合じゃないでしょ。犯人を見つけないと。」
 






 美亜は、冷静に状況を分析しようと努める。







しかし、生徒会メンバーの行動は、いつも期待を裏切らない。