「待って、明里。ご飯とお金の音に敏感なんだよね?」





 
 「うん、そうだよ?お金の音聞くと、なんかワクワクする!」


 
 「じゃあ、作戦を立てよう。文化祭の予算計算、明里が苦手な数字を直接見ないで、音だけで処理できるようにするんだ。」
 





 「音だけで?どうやって?」
 





 「えっとね...例えば、小銭を数える音とか、お札が舞う音とか、そういう音を、数字の代わりに変換するの。例えば、1円玉5枚なら『シャラシャラ...』って音で、5円って認識するとか。」
 





 「へぇー!面白そう!」