文化祭の準備が本格化し、生徒会室は連日慌ただしい。





ポスター作成、出し物の企画、備品の手配など、やることは山積みだ。




美亜は、スケジュール表を確認しながら、メンバーに指示を出していた。







 
 「はい、明里、このポスターの文字、もう少し大きくできる?弘美、予算の確認お願い。直人は...あ、やっぱり鏡見てる。」
 






 「む、無駄な指示はよせ、美亜!俺は今、文化祭の企画会議で、俺の魅力を最大限に引き出すための戦略を練っているのだ!」
 






 直人は、生徒会室の隅に置かれた姿見の前で、ポーズを決めている。




その様子に、美亜はため息をつく。






 
 「戦略ねぇ...。ところで、明里、さっきからどうしたの?なんか、顔色悪いよ。」