「『主人公、まさかの犯人!だが、それは全て、黒幕の陰謀だった...!』...って、展開は熱いな!」




 
 「弘美は黙ってて。」




 
 結局、犯人は直人自身が、生徒会室に置かれていた鏡をうっかり割ってしまい、その破片が美術室に紛れ込んでいた、という、なんとも情けない結末に終わった。







直人は、自分のナルシストな行動が招いた混乱に、顔を真っ赤にしながらも、「これも計算のうちだ!」と強がってみせた。



 
 「はぁ...やっぱり、この生徒会室は、毎日がカオスだ。」
 



 美亜は、ため息をつきながらも、どこか楽しそうに笑っていた。




彼女のツッコミ人生は、まだ始まったばかりだ。




そして、直人の鏡破りは、きっとこれからも続くのだろう。