電車の向こう側。【完結】





校舎が崩れ、空がねじれ、

金色の光が二人を包み込む。






「未来っ!」

「わかってる、走って!」




二人は手をつなぎ、駅へ向かって駆けた。


風が逆流する。空気が裂ける。





階段を駆け上がる途中、
未来の眼鏡が外れて床に落ちた。



ガラスが砕け、光の中に散った。






「あっ!!メガネがっ……!」






「そんなのいらなだろっ!」




「…っ!でもっ!!」









聖が笑った。




「俺は、そっちのほうが、ずっといいと思うぜ。」





未来は頬を赤らめた。




「もう……そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」









息を切らしながら、二人はホームにたどり着く。

そこには、金色に輝く電車が止まっていた。






「未来っ!行こうっ!」






聖が右手を差し出す。



未来はその手を握りしめた。






二人は駆け足で電車に乗り込む。


扉が閉まると同時に、
金色の光が、静かに世界を包み込んだ。