エルーナは休み明けに学園のいつものベンチにいた。
マリジェッダは始業式にもおらず、まだ学園に来ていないようだ。
空を見上げるエルーナ。天気は良いが肌寒い季節になった。
(一緒に星見たかったなぁ)
冬の星座を見ながらエルーナのことをどう思うか聞いてみたかった。
突然、エルーナの目を誰かの手で塞がれた。
「エルーナ」
「もう体は大丈夫なの?」
「ああ、聖女様のお陰でな」
マリジェッダの声がする。
エルーナは笑い出した。
マリジェッダの手が外される。
「どうした?」
「はじめてでしょ? エルーナって呼んでくれたの」
マリジェッダは微笑んで頷いた。エルーナの横に座る。
マリジェッダはエルーナを抱きしめた。
「ありがとう、エルーナ」
「うん。良いのよ。どうしたのマリジェッダ?」
マリジェッダはエルーナを抱きしめたまま肩に顔を埋めた。
「婚約破棄しよう」
「え?」
「もう一緒にはいられないんだ」
エルーナは疑問よりも胸が張り裂けそうな気持ちが上回った。
マリジェッダはエルーナから離れて行ってしまった。
マリジェッダは始業式にもおらず、まだ学園に来ていないようだ。
空を見上げるエルーナ。天気は良いが肌寒い季節になった。
(一緒に星見たかったなぁ)
冬の星座を見ながらエルーナのことをどう思うか聞いてみたかった。
突然、エルーナの目を誰かの手で塞がれた。
「エルーナ」
「もう体は大丈夫なの?」
「ああ、聖女様のお陰でな」
マリジェッダの声がする。
エルーナは笑い出した。
マリジェッダの手が外される。
「どうした?」
「はじめてでしょ? エルーナって呼んでくれたの」
マリジェッダは微笑んで頷いた。エルーナの横に座る。
マリジェッダはエルーナを抱きしめた。
「ありがとう、エルーナ」
「うん。良いのよ。どうしたのマリジェッダ?」
マリジェッダはエルーナを抱きしめたまま肩に顔を埋めた。
「婚約破棄しよう」
「え?」
「もう一緒にはいられないんだ」
エルーナは疑問よりも胸が張り裂けそうな気持ちが上回った。
マリジェッダはエルーナから離れて行ってしまった。

