港に着くとサイドブレーキを引いた。
誰も追いかけてこなかった。
僕たちは二人きりだ。
「ジュンの同級生という人が訪ねてきたの」
と美沙岐は言った。
名刺が置かれた。
見なくてもわかった。
アツシだ。
「最初は誰だかわからなかった。
名前を聞いてもぴんとこなかった。
随分変わっていたから。
兄に仕事の話しを持ってきたの。
大きな仕事があるから参加しないかって。
なぜか私も呼ばれた。
それで昔の事、いろいろ聞かれたの。
坂本さんの事とか。
ミサの父親じゃないかって。
しつこい人。
だから言ってやったの。
坂本さんとはつきあっていたけど、ミサの父親は坂本さんじゃない。
父親は別にいるって。
もう亡くなったって。
そう言ったんだけど、信じてもらえなくて。
兄は怒りだして。
タイミング、良かったのか悪かったのか。
ジュンが迎えに来てくれた気がしたの。
ふとね、そう感じたのよ。
外を見ると本当に来てくれてた。
だから無我夢中で、こんな格好」
誰も追いかけてこなかった。
僕たちは二人きりだ。
「ジュンの同級生という人が訪ねてきたの」
と美沙岐は言った。
名刺が置かれた。
見なくてもわかった。
アツシだ。
「最初は誰だかわからなかった。
名前を聞いてもぴんとこなかった。
随分変わっていたから。
兄に仕事の話しを持ってきたの。
大きな仕事があるから参加しないかって。
なぜか私も呼ばれた。
それで昔の事、いろいろ聞かれたの。
坂本さんの事とか。
ミサの父親じゃないかって。
しつこい人。
だから言ってやったの。
坂本さんとはつきあっていたけど、ミサの父親は坂本さんじゃない。
父親は別にいるって。
もう亡くなったって。
そう言ったんだけど、信じてもらえなくて。
兄は怒りだして。
タイミング、良かったのか悪かったのか。
ジュンが迎えに来てくれた気がしたの。
ふとね、そう感じたのよ。
外を見ると本当に来てくれてた。
だから無我夢中で、こんな格好」

