「おかえり。お母さんから聞いたぞ。さっきまで甲斐さんと一緒だった。遊んで帰るらしいから、今は誰もおらんぞ」
つまりこういうことだ。
今朝早く、というか深夜、加奈子の父親と一緒に釣りに行き、そこそこ釣れて帰ってきた。
加奈子の親父さんは一旦帰宅してから早朝パチンコに行った。
釣った魚はさばいてあとで届ける約束をした。
それで加奈子だが、離婚して今は実家に居る。
昨日は近くに住んでる姉の家に泊まりに行った。
どうして父がそこまで知っているのか不思議だったけど、母親が三枚におろした刺身を持って今、加奈子の家の前に居る。
チャイムらしきものを押したけれど音は鳴らなかった。
扉をたたくと中から声がした。
「はーい。ちょっと待ってね。今行くから」
そういうと中からゴソゴソと物音がしてガラス戸に白いシルエットが映った。
戸がガラガラと開けられると、男物の白いシャツの下にデニムのホットパンツをはいた、どこまでも細くて白い脚がむき出しになった。
僕はうつむいた視線を上げ「ひさしぶり」と言った。
「何言ってるの。一昨日、会ったばかりじゃない。でもここに来るの、ひさしぶりよね。というか中に入るの、初めてかな?」
加奈子はそう言いうと家の奥に入っていった。
一昨日はあまり意識していなかったけど、化粧をした加奈子は中学の頃とは見違えるほど綺麗になっていた。
高校の時、渡り廊下ですれ違った時よりも更に。
それはエリカの華やかさよりは控えめではあったけど、脱皮して本来のものを露わにしたような清々しさだった。
僕は細い背中を見ながら「おじゃまするね」と言った。
加奈子は振り返り、にっこりと笑った。
つまりこういうことだ。
今朝早く、というか深夜、加奈子の父親と一緒に釣りに行き、そこそこ釣れて帰ってきた。
加奈子の親父さんは一旦帰宅してから早朝パチンコに行った。
釣った魚はさばいてあとで届ける約束をした。
それで加奈子だが、離婚して今は実家に居る。
昨日は近くに住んでる姉の家に泊まりに行った。
どうして父がそこまで知っているのか不思議だったけど、母親が三枚におろした刺身を持って今、加奈子の家の前に居る。
チャイムらしきものを押したけれど音は鳴らなかった。
扉をたたくと中から声がした。
「はーい。ちょっと待ってね。今行くから」
そういうと中からゴソゴソと物音がしてガラス戸に白いシルエットが映った。
戸がガラガラと開けられると、男物の白いシャツの下にデニムのホットパンツをはいた、どこまでも細くて白い脚がむき出しになった。
僕はうつむいた視線を上げ「ひさしぶり」と言った。
「何言ってるの。一昨日、会ったばかりじゃない。でもここに来るの、ひさしぶりよね。というか中に入るの、初めてかな?」
加奈子はそう言いうと家の奥に入っていった。
一昨日はあまり意識していなかったけど、化粧をした加奈子は中学の頃とは見違えるほど綺麗になっていた。
高校の時、渡り廊下ですれ違った時よりも更に。
それはエリカの華やかさよりは控えめではあったけど、脱皮して本来のものを露わにしたような清々しさだった。
僕は細い背中を見ながら「おじゃまするね」と言った。
加奈子は振り返り、にっこりと笑った。

