雷の道「十五年ぶりの故郷で、初恋の彼女と再会した六日間」 ──記憶と現在が交差する、静かな再生の物語。

中学校に進学すると三つの小学校が一緒になって学年の人数が倍になった。
そして僕と美沙岐は別々のクラスになった。
それ以来、同じクラスになることはなかった。

美沙岐はバスケット部に、僕はバレー部に入った。
同じ体育館を使って練習をした。
遠目に美沙岐の姿を追った。
彼女の汗にまみれて走る姿を。でも視線が交わる事はなかった。
彼女の視線の先はいつも別のところにあったんだ。
それを目の当たりにするたびにとても悲しい気持ちになった。
きっと嫉妬だったのだと思う。

でもその頃の僕はそれが何なのかさえ理解できずにいたんだ。