雷の道「十五年ぶりの故郷で、初恋の彼女と再会した六日間」 ──記憶と現在が交差する、静かな再生の物語。

都市計画課、建築指導課、土木課、開発課、下水道課。
方々回ったけれど、知り合いは居なかった。
そもそも高校を卒業して市役所に就職した同級生は誰も居ない。
それでも大学を卒業して市役所に就職するケースだって十分に考えられる。
そういう小さな危惧が僕の中にあった。
それでもいつか僕は対峙しないといけないんだ。
いつか。

そのいつかはあっさりやってきた。
「よう、久しぶり!」
振り返ると洋介が立っていた。

高校からちっとも変わらない髪型。
進歩がないのか守っているのか。
「よう!」と返したけど声が少し上ずってしまった。
洋介は近づいてきて
「元気そうじゃん」
と言った。