俺は夜宮月斗。27歳の小児科医だ。

俺には妹が2人いる。双子で、両方とも病弱だ。

菜月は喘息と心臓病を患っている。柚月は貧血と喘息。

菜月は発作が起きるかもだし基本安静だから心配。

柚月の方はしっかりしてるし大丈夫だと思う。

「先生、次の患者さん呼びますね。」

看護師に言われて現実に引き戻される。外来の途中だった。

「わかった。」

外来はたくさんの菌で溢れる。菜月に移したら大変だ。

感染対策とかは全部やっているし、菜月にもやらせている。

明日は休みだな。菜月の体調がいいといいけど…

そんなことを思いながら、俺は家路についた。

家に帰ったら風呂に入って菌を落とす。

夕飯を作って、菜月と食べる。柚月は最近1人で食べる。

今日は菜月もいつも通り食べられた。

夜宮家のルールは、朝ごはんだけは一緒に食べることだ。

朝ごはんの時間が体調確認の時間だ。

いなかったら、体調不良とみなすことにしている。

夕飯は、部屋で食べてもダイニングで食べてもOKにしている。

菜月を寝かしつけて、俺も横で寝た。