私は… 〜私を救ってくれた人〜

やってしまった…と思った。菜月の看病をしているとき、貧血で倒れた。

菜月の熱が40度あったのに動けなかった。

月斗にぃに怒られた。

「柚月、なんで寝てるんだよ。菜月は熱あったのに。」

って言われて、私も気絶したのにやっぱり菜月だけ。

私の言い分は聞いてくれないんだなって悲しくなった。

その日は担任の先生が休みで監視の目が甘かったからか、物理的ないじめがあった。

辛くて、辛くて、学校の屋上から誰も来ない裏庭方面に向かって身投げをした。

目が覚めた時には病院のベットの上で、菜月が泣きそうな顔してた。

脳震盪と手足にはヒビが入ってたらしい。

という一通りを小川先生に話した。

私の命を救おうとしてくれた本田先生に言うのは申し訳なかったから…

「辛かったね。あ、そうそう、流石に夜宮に黙っていられないんだけど…」

そうだろう。この際、全てを、自分の口から話したい。

「自分で話します。時間をください。」

「わかった。本田に言ってくるな。」

小川先生は病室を出て行った。