「月斗、菜月、柚月。ただいま。」

「おかえり。」

お父さんとお母さんが帰ってきた。お父さんは医者で、お母さんは看護師。

「お父さん、お母さん、お願いあるんだけど、聞いてくれない?」

「いいわよ。」

全員でリビングのソファに座る。

「で?何なんだ?」

「私ね、看護師養成課程校に行きたい。」

お母さんは意表をつかれたような顔をした。

「なんでだ?普通に看護大学じゃダメか?」

月斗にぃはそういった。

「早く看護師になりたい。養成学校がいい。」

看護師養成課程校なら、20を迎えるとともに働ける。あと7年だ。

大学だと、22とかまで。9年もある。

「いいんじゃない?私は賛成だけど。」

「俺も、柚月がそれでいいならいいぞ。」

私はいい両親を持ったかもしれない。

「ありがとう。」

笑顔で私はそう言って、部屋に帰った。