「菜月、お昼ご飯。うどんだよ。」

ああ、全然進まなかった。柚月に聞いてみようかな。

「わかった、今行く。」

机の上を軽く片付けてダイニングに行く。菜月のうどんは完璧だった。

「どーぞ。」

「いただきます。」

こんな会話してると、どっちが姉だかわかんなくなる。

「柚月、数学教えてくれない?」

「わかった。」

柚月もうどんを食べる。柚月は前より食べるのがゆっくりになった。

沈黙が訪れる。何を喋ればいいのかわからない。

「柚月さ、ストレスが原因の病気だったって聞いたけど…」

「菜月のせいじゃないから安心して。」

何を言いたいのか察してくれるのは双子だからというのもあるだろう。

私たちは一卵性双生児だ。

柚月に教えてもらって、数学の続きを解いた。