それから柚月に隠していた理由を聞いた。

「だって、悪化したってわかったら退院のびるでしょ?」

それはそう。とりあえず、月斗対策で面会謝絶にした。

それから心理カウンセラーの資格も持つ小山先生とカウンセリングすることに。

これで落ち着いてくれればいいんだけど…

「先生絶対柚月ちゃん好きですよね。」

安藤から不意打ちを喰らって飲んでいたコーヒーを吐くかと思った。

「そう?」

「だって他の患者さんに比べて丁寧で眼差しが優しいんですもん。」

確かに、柚月ちゃんのことになると思考より先に体が動く。これが、恋ってやつ…?

「私は応援しますよ。年齢差とか患者だとか考えないでいきましょ。」

柚月ちゃんを好きなのかはわからないけど守りたいって思う。

柚月ちゃんが回復したのはまもなくのことだった。