私は… 〜私を救ってくれた人〜

翌日、一番の時間に胃カメラをした。

「はい、カメラ入るよ。ちょっと苦しいと思うけど頑張れ。」

管を入れる。柚月ちゃんはえずいていて、涙目だ。

「もう大丈夫。カメラ入ったよ。」

声をかけてはモニターを見る。

「荒れてるね。胃潰瘍だわ。カメラ出すよ。」

カメラを出して、消化器内科の先生に任せた。

柚月ちゃんはかれこれ30分くらいお説教されていた。

「柚月ちゃん、大丈夫?疲れてない?」

柚月ちゃんに聞く。柚月ちゃんは頷いてベットに乗る。

「原因を調べてくれてるから、あとでくるね。」

俺は病室を出て病理部に行った。

結果、診断はストレス性胃潰瘍とそれに伴う栄養失調、低体重。

柚月ちゃんの病室に行って柚月ちゃんを起こす。

「柚月ちゃん、診断出たよ。」

「んん…なんだったんですか?」

まだとろんとしている。眠いのかな…

「ストレス性胃潰瘍だって。」

柚月ちゃんは心当たりのありそうな顔をする。

「今、言いたい?それとも、他の先生に聞いてもらう?」

「他の先生…」

言いにくいことなのかな。深くは追求せず、信頼できる先生に話にいく事にした。