柚月ちゃんが起きたっぽい。

「柚月ちゃん、起きた?」

柚月ちゃんが体を起こす。座って俺に向き直った。

「柚月ちゃん、病状説明していい?」

柚月ちゃんはコクッと頷く。命に関わること以外は、確認を取るのが俺のスタイル。

「柚月ちゃんは、栄養失調と貧血で倒れてた。」

そう言って、言葉を繋げる。

「で、身長153cmに対して、体重が30kgもなかった。」

そういうと柚月ちゃんは驚いたような顔をした。

「心当たりある?今は点滴で栄養入れてるよ。」

そうきけば、柚月ちゃんは話してくれた。

「胃がキリキリしてて、今日血を吐きました…」

吐血したと言っている。え、やばくない?

「胃潰瘍かもね。胃カメラするか。明日入れとくから。」

予約を入れるために病室を出た。

医局に帰り、予約を入れる。夜宮柚月ちゃん、胃カメラと…。

予約を入れたら、夜も遅かったし、帰って寝た。