夢の中はいつだって、未知の場所。




 だからこの夢だって、私とは関係ないはずなのだ。それでもなれたように、私は歩いている。


 はじめて来た家の中。そのはずなのに私はまるでこの家に住んでいるかのように、スムーズな行動ができている。
 自分でコントロールなんてできない。夢の中では私が何もできずに、傍観する以外できないんだ。




 でも夢の中で起きたことを覚えておかなくちゃ。いやもういいんだ。私は学園から自由になったんだから。