裕紀はナースコールに手を伸ばしかけたが、美桜が首を横に振って制する。 唐突な告白に裕紀の喉が詰まる。 そんなことは何度も思ったはずなのに。 「裕紀が将来、手術着姿で颯爽と歩くところとか……手術中に真剣な顔でメスを持つところとか……想像するだけでワクワクしてた」 美桜の声には憧れが滲んでいた。裕紀はただ黙って聞き手となる。 「きっと、かっこいいんだろうね。」 その純粋な賞賛が胸を刺す。 自分が医学生になったのも、外科を目指しているのも全て彼女が「素敵」と言ってくれたからなのに。