さくらびと。美桜 番外編(2)

自宅マンションのエレベーターに乗っている間も落ち着かない。






十階に到着すると廊下を小走りに進み、「ただいま!」と叫びながら玄関を開けた。



しかし応答はない。






「美桜?」






リビングに入ると電気が消えており暗闇が広がっていた。





ソファには崩れるように横たわる人影がある。





慌てて駆け寄るとそれは美桜だった。





「おい!大丈夫か?!」



「裕…紀……」





肩を揺すってみると微かな声が返ってきた。






額に手を当てると熱っぽい。






急いで、裕紀は美桜を抱え、病院へ向かった。